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2017-05

『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎) - 2008.12.19 Fri

ゴールデンスランバー


「気にはしてるけど、あれだよ、児島さん、人間の最大の武器は、信頼なんだ」
『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎)pp.442

仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界―、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。
評価:★★★★★

『このミステリーがすごい!! 2009年版』  1位



『深海のYrr』(フランク・ツェッツィング) - 2008.08.16 Sat

深海のYrr 〈上〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)深海のYrr 〈中〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-2)深海のYrr 〈下〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-3)

シュールな光景だった。赤いボートのすぐ上に、巨大なザトウクジラの体がまっすぐ空に向かってそそり立っていたのだ。重力を忘れてしまう、壮大な記念碑のような姿。口で雲をつかもうとするかのように上昇を続ける。
『深海のYrr(上)』(フランク・ツェッツィング) pp.242

ノルウェー海で発見された無数の異様な生物。海洋生物学者ヨハンソンの努力で、その生物が海底で新燃料メタンハイドレートの層を掘り続けていることが判明した。カナダ西岸ではタグボートやホエールウォッチングの船をクジラやオルカの群れが襲い、生物学者アナワクが調査を始める。さらに世界各地で猛毒のクラゲが出現、海難事故が続発し、フランスではロブスターに潜む病原体が猛威を振るう。母なる海に何が起きたのか?

評価:★★★★★

『ミステリが読みたい!2009』第5位
『週刊文春ミステリーベスト10 2008』第9位


『風の影』(カルロス・ルイス・サフォン) - 2007.06.03 Sun

風の影 (上) (集英社文庫)風の影 (下) (集英社文庫)

本を読むものにとって、生まれてはじめてほんとうに心にとどいた本ほど、深い痕跡を残すものはない。はじめて心にうかんだあの映像、忘れた過去においてきたと思っていたあの言葉の余韻は、永遠にぼくらのうちに生き、心の奥深くに「城」を彫りきざむ。
『風の影(下)』(カルロス・ルイス・サフォン) pp.20

1945年のバルセロナ。霧深い夏の朝、ダニエル少年は父親に連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で出遭った『風の影』に深く感動する。謎の作家フリアン・カラックスの隠された過去の探求は、内戦に傷ついた都市の記憶を甦らせるとともに、愛と憎悪に満ちた物語の中で少年の精神を成長させる…。17言語、37カ国で翻訳出版され、世界中の読者から熱い支持を得ている本格的歴史、恋愛、冒険ミステリー。

評価:★★★★★


『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ) - 2007.04.07 Sat

わたしを離さないで

「『わたしを離さないで』という歌です」わたしはそう言って、小声で二、三行文ほど歌いました。「ネバーレットミーゴー……オー、ベイビー、ベイビー……わたしを離さないで……」
『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ) pp.325

自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは、提供者と呼ばれる人々を世話している。キャシーが生まれ育った施設ヘールシャムの仲間も提供者だ。共に青春 の日々を送り、かたい絆で結ばれた親友のルースとトミーも彼女が介護した。キャシーは病室のベッドに座り、あるいは病院へ車を走らせながら、施設での奇 妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に極端に力をいれた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちの不思議な態度、そして、キャシーと愛する人々 がたどった数奇で皮肉な運命に……。彼女の回想はヘールシャムの驚くべき真実を明かしていく――英米で絶賛の嵐を巻き起こし、代表作『日の名残り』を凌駕する評されたイシグロ文学の最高到達点

評価:★★★★☆

『このミステリーがすごい! 2007年版』 10位
東西ミステリーベスト100 2012年版』 74位



『スワンソング』(ロバート・R・マキャモン) - 2006.11.26 Sun

スワンソング

「ニューヨークはやられた……破壊され……ミサイルは東海岸から飛来しており……ワシントンを直撃……ボストンも……ここから炎が見える……」
『スワン・ソング』(ロバート・R・マキャモン)pp.109

ブラム・ストーカー賞最優秀長篇小説賞、日本冒険小説協会大賞受賞。“輪(リング)”の浮かぶ掲示に導かれるシスター達、ロシアの来襲を妄想し狂気の軍隊を進軍させるマクリン大佐とローランド、復興に向かう人々の心を再び荒廃と狂気に引き戻さんと暗躍する「深紅の目の男」、あらゆる者たちの運命の糸が、次第にスワンのもとに集められていく…果たして世界の行方はいかに。ホラーの枠を超えたマキャモンの現代の聖杯伝説はここに円を閉じる。

評価:★★★★★



『数学的にありえない』(アダム・ファウアー) - 2006.09.15 Fri

数学的にありえない〈上〉数学的にありえない〈下〉

コインを弾くときの物理的な要因-手の角度とか、地面からの距離、コインを空中にはじきあげるときの力、その他もろもろ-をすべて計算すれば、表が出るか裏が出るかは、100パーセント確実に言い当てられる。コインはニュートンの法則の支配下にあるわけだし、ニュートンの法則は絶対不変だからね。
『数学的にありえない(下)』(アダム・ファウアー) pp.12

破滅寸前の天才数学者ケイン。彼を悩ませる謎の神経失調には大きな秘密があった。それは、世界を根底から揺るがす「能力」の萌芽だったのだ。それを狙い、政府の秘密機関“科学技術研究所”が動き出し、その権力を駆使してケインを追いはじめた。なぜ彼らはケインを追うのか?彼らが狙うケインの「能力」とは何なのか?そして科学者トヴァスキーが進める「研究」の目的とは?執拗な追手から逃れつつ、ケインはその謎に迫ってゆく。いくつもの物語が謎をはらんで一斉に疾走、ここに前代未聞のアイデアを仕込んだジェットコースター・サスペンスが幕を開ける。第1回世界スリラー作家クラブ新人賞受賞作。

評価:★★★★☆

『このミステリーがすごい! 2007年版』 5位



『ジーヴズの事件簿』(P・G・ウッドハウス) - 2006.07.03 Mon

ジーヴズの事件簿  (P・G・ウッドハウス選集 1)

戦後初。探偵小説にも英国文学にも巨大な影響を及ぼし、全世界で百年以上も読まれつづける巨匠、ウッドハウス。その全貌を明らかにする戦後初の選集、第1巻は天才執事ジーヴズの機略縦横の活躍、よりぬき傑作選。

評価:★★★★☆



『犬は勘定に入れません』(コニー・ウィリス) - 2005.02.17 Thu

犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

謎の花瓶を求めて、21世紀と19世紀のあいだを行ったり来たり、タイムトラベルで歴史を縦横に駆けめぐる史学生ネッドとヴェリティの活躍をユーモアたっぷりに描く冒険譚。ヒューゴー賞・ローカス賞等受賞作。


評価:★★★★★

『このミステリーがすごい! 2005年』第9位


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Author:Cozy
30代。サラリーマン。電気屋。休日読書。休日子守。読書量減。減。

海外ミステリが好きです。
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