topimage

2017-07

『犬の力』(ドン・ウィンズロウ) - 2009.10.25 Sun

犬の力 上 (角川文庫)犬の力 下 (角川文庫)

なぜなら、生きたいからだ。今、その思いは、これまでになく強く、これまでになく切迫している。人生はすばらしく、空気はかぐわしいという思い。まだやり残したこと、やりたいことがありすぎるほどある。
『犬の力(下)』(ドン・ウィンズロウ) pp.109

メキシコの麻薬撲滅に取り憑かれたDEAの捜査官アート・ケラー。叔父が築くラテンアメリカの麻薬カルテルの後継バレーラ兄弟。高級娼婦への道を歩む美貌の不良学生ノーラに、やがて無慈悲な殺し屋となるヘルズ・キッチン育ちの若者カラン。彼らが好むと好まざるとにかかわらず放り込まれるのは、30年に及ぶ壮絶な麻薬戦争。米国政府、麻薬カルテル、マフィアら様々な組織の思惑が交錯し、物語は疾走を始める―。

評価:★★★★☆



『白夜に惑う夏』(アン・クリーヴス) - 2009.09.27 Sun

白夜に惑う夏 (創元推理文庫)

一年のこの時期は誰もがすこし頭がおかしくなる、とペレスは考えていた。光のせいだ。昼間はぎらぎらと降りそそぎ、夜になっても消えない光。太陽は決して完全には地平線に向こうに沈まず、そのため真夜中でも、読書ができる。冬があまりにも暗くて厳しいので、夏になると人びとは一種の躁状態におちいり、ひたすら活動しつづける。
『白夜に惑う夏』(アン・クリーヴス) pp.24

シェトランド島に夏がやってきた。人びとを浮き足立たせる白夜の季節が。地元警察のペレス警部が絵画展で出会った男は、次の日、桟橋近くの小屋で道化師の仮面をつけた首吊り死体となって発見された。身元不明の男を、だれがなぜ殺したのか。ペレスとテイラー主任警部の、島と本土をまたにかけた捜査行の果てに待つ真実とは?現代英国ミステリの精華“シェトランド四重奏”第二章。

評価:★★★★☆



『シルフ警視と宇宙の謎』(ユーリ・ツェー)  - 2009.09.14 Mon

シルフ警視と宇宙の謎 (ハヤカワepiブック・プラネット)

「ミクロ世界において、ある事象が起こると同時に起こらない、ということがあり得る場合、同じことはマクロコスモスでも可能でなければならない。僕はいつもそう主張していなかったか?」
『シルフ警視と宇宙の謎』(ユーリ・ツェー) pp.277

物理学者ゼバスティアンは、提唱する「多世界解釈」理論をめぐって論争の渦中にあった。彼を鋭く批判していたのは、学生時代からの親友で天才物理学者のオスカー。親友との摩擦は、ゼバスティアンの望むところではないのだが…。ある時、テレビの科学番組でオスカーと激しく議論を戦わせた翌日、ゼバスティアンの息子リアムが誘拐される。犯人と思しき人物からの要求は、医療スキャンダルの秘密を握ると噂される妻の同僚を殺害することだった。息子を救うためゼバスティアンは要求に従うことを決意する。だがなぜ、ゼバスティアンが選ばれたのか?天才警視シルフの捜査は、事件の悲劇的な真相を明らかにしていく。ドイツ文学界の新星が放つ哲学的ミステリ。

評価:★★★★☆


『草の根』(スチュアート・ウッズ) - 2009.05.24 Sun

草の根 (文春文庫)

上院議員の手の握りの強さに、ウィルは驚かされた。一度だけだった。一度だけ、力強く握られた。上院議員はウィルをみつめたまま、握った手を放そうとしなかった。
『草の根』(スチュアート・ウッズ) pp.133

上院議員選に立候補したウィル・リーを悪夢のようなレイプ殺人事件が揺さぶる。そして、背後には不気味な銃口が。S・ウッズ会心のミステリ大作。

評価:★★★★☆


『冬そして夜』(SJ・ローザン) - 2008.12.26 Fri

冬そして夜 (創元推理文庫)

「それが正義の難点なんだ。正義なんて、ありはしないのさ」
『冬そして夜』(S・J・ローザン)pp.582

11月の深夜、警察署へ呼び出された私立探偵ビル・スミスは、甥のゲイリーと思わぬ再会を果たす。なぜニューヨークへ来たのか話さぬまま、再び姿を消した甥を捜すため、甥一家が住む町ワレンズタウンを訪れたビルと相棒のリディアは、アメリカン・フットボールの盛んな町が抱える歪みと醜聞に、否応なく直面するのだった。私立探偵小説シリーズ第8弾、MWA最優秀長編賞受賞作。

評価:★★★★☆

MWA最優秀長編賞
『このミステリーがすごい 2009年』 第7位


『ウォッチャーズ』(D・R・クーンツ) - 2008.09.19 Fri

honuocyazu1.jpgbb16d0b28fa0b2f4ab326110_L.jpg

『ぼくもさびしくて死んでしまう』
『ウォッチャーズ』(ディーン・R・クーンツ) pp.126

森で拾ったその犬には、なにか知性のようなものが、意志に似たものが感じられた。孤独な中年男のトラヴィスは犬に〈アインシュタイン〉と名を与え、半信半疑の対話を試みる。徐々にわかってくる信じがたい事実。それにしても、犬は何を警戒しているのだろう。繁みの陰に、暗闇の奥に、なにか恐るべき“もの”がひそんでいるのか。

評価:★★★★☆


『グリーンリバー・ライジング』)(ティム・ウィロックス) - 2008.08.24 Sun

グリーンリバー・ライジング (角川文庫)

やがてガリンデスがグラスを掲げる。
「くずどものために」

『グリーンリバー・ライジング)』(ティム・ウィロックス) pp.468

あらゆる悪が正気を飲み込もうとするグリーンリバー刑務所。完全に秩序を失った囚人たちの暴動は、情夫をめぐる痴情のもつれから始まった。――本当に狂っているのは誰なのか―― 暴動で仮釈放が霧散した囚人医師は、ぎりぎりの理性をゆるがせながらも、巨漢の精神分裂症患者の<啓示>の声に導かれ、善悪の彼岸を彷徨する……。黙示録的プリズン・サスペンス。

評価:★★★★☆


『フロスト気質』(R・D・ウィングフィールド) - 2008.08.09 Sat

フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)

午前三時過ぎ、執拗に鳴り続ける電話の音と玄関のドアを激しく乱打する音で、フロストはたたき起こされた。
くそがつくほどの緊急事態だった。

『フロスト気質(上)』(R・D・ウィングフィールド) pp.270-271

ハロウィーンの夜、ゴミの山から幼い少年の死体が発見されたのを手始めに、デントン市内でまたしても続発する難事件の数々。連続幼児刺傷犯が新たな罪を重ね、15歳の少女は誘拐され、身元不明の腐乱死体が見つかる……。これら事件の陣頭指揮に精を出すのは、ご存じ天下御免の仕事中毒、ジャック・フロスト警部その人。勝ち気な女性部長刑事を従えて、休暇返上で働く警部の雄姿をとくと見よ! 警察小説の大人気シリーズ第4弾。

評価:★★★★☆


NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

Cozy

Author:Cozy
30代。サラリーマン。電気屋。休日読書。休日子守。読書量減。減。

海外ミステリが好きです。
読むペースに波がありますが、よろしくお願いします。

最近の記事+コメント

タグクラウド

SF

現在、読書中

Cozyの今読んでる本

Lc.ツリーカテゴリー

Script by Lc-Factory
(詳細:Lc-Factory/雑記)

アーカイブリスト

最近のトラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

画像表示

ブログ内検索

RSSフィード

FC2カウンター

ランキング

FC2Blog Ranking