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2017-05

『星を継ぐもの』(ジェイムズ・P・ホーガン) - 2015.06.21 Sun

星を継ぐもの (創元SF文庫)

「かつて地球上に人間ほど攻撃的な性質を帯びた動物がいただろうか。この攻撃性ゆえに、人間は自分たち以外のすべてを駆逐して、万物の霊長になったのだ」
『星を継ぐもの』(ジェイムズ・P・ホーガン) pp.289

月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。

評価:★★★☆☆

東西ミステリーベスト100 2012年版』 26位



『カンパニー・マン』(ロバート・ジャクソン・ベネット) - 2014.07.31 Thu

カンパニー・マン 上 (ハヤカワ文庫NV)カンパニー・マン 下 (ハヤカワ文庫NV)

「ときどき、この街が声を発しているように思うことがある」
顔をうつむけ、目を閉じた。こみ上げる涙を必死にこらえて、サマンサは言った。
「それで、その声はなんと言っているんです?」
(中略)
「『何もかもきっとうまくいく』と」
『カンパニー・マン(下)』(ロバート・ジャクソン・ベネット) pp.429-430

ときは1919年。驚異の技術力を誇るマクノートン社の介入で大戦が回避された世界。空には飛空艇が飛び交い、地下路面列車が縦横無尽に走る巨大都市イヴズデンを流れる灰色の運河に、男の死体が上がった。人の「心の声」を聞くことができる保安要員のヘイズはマクノートンの組合員と見られる男の死に興味を抱く。社からも組合内部の動向を探るようにとの指令が下り…。アメリカ探偵作家クラブ賞ペイパーバック賞受賞作。

評価:★★★☆☆

フィリップ・K・ディック賞特別賞受賞
アメリカ探偵作家クラブ賞ペイパーバック賞受賞



【再読】『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ) - 2013.03.16 Sat

ケルベロス第五の首 (未来の文学)

「あなたはアボで、地球から来たんじゃない」
『ケルベロス第五の首』(ジーン・ウルフ)pp.96

地球より彼方に浮かぶ双子惑星サント・クロアとサント・アンヌ。かつて住んでいた原住種族は植民した人類によって絶滅したと言い伝えられている。しかし異端の説では、何にでも姿を変える能力をもつ彼らは、逆に人類を皆殺しにして人間の形をして人間として生き続けているという…。「名士の館に生まれた少年の回想」「人類学者が採集した惑星の民話」「尋問を受け続ける囚人の記録」という三つの中篇が複雑に交錯し、やがて形作られる一つの大きな物語と立ちのぼる魔法的瞬間―“もっとも重要なSF作家”ジーン・ウルフの最高傑作。

評価:★★★☆☆


『ゴリアテ ―ロリスと電磁兵器―』(スコット・ウエスターフェルド) - 2012.12.22 Sat

ゴリアテ ―ロリスと電磁兵器― (新ハヤカワ・SF・シリーズ)

人ひとりを殺してまで守りたい大切な存在が、ぼくにはあったんだ。
『ゴリアテ ―ロリスと電磁兵器―』(スコット・ウエスターフェルド) pp.457

オスマン帝国のイスタンブールで、ドイツの野望を打ち砕いた公子アレックと男装の士官候補生デリン。英国海軍の飛行獣リヴァイアサンで東京へ向かっていた彼らは、ロシアのツングースカで驚異の光景を目にする。その状況を引き起こしたという天才科学者ニコラ・テスラは、戦争終結の可能性を秘めた電磁兵器ゴリアテをニューヨークに建設しているという。なんとしても戦争を終結させたいアレックは、ゴリアテの真価を判断すべくテスラに接近するが…。はたしてアレックの願いはかなうのか。そしてデリンの、アレックへの密かな想いの行方は?スチームパンク冒険譚三部作、完結。

評価:★★★★☆


『ベヒモス ―クラーケンと潜水艦―』(スコット・ウエスターフェルド) - 2012.06.30 Sat

ベヒモス ―クラーケンと潜水艦― (新ハヤカワ・SF・シリーズ)

「ミスター・シャープ」ボブリルがクククッと笑った。
『ベヒモス ―クラーケンと潜水艦―』(スコット・ウエスターフェルド) pp.416

イギリスなど遺伝子操作を駆使する“ダーウィニスト”と、ドイツら機械工学を発展させた“クランカー”、対立するふたつの勢力はついに世界大戦に突入した。英国海軍が誇る巨大飛行獣リヴァイアサンは、オスマン帝国へ赴く。急速に親ドイツ化しつつあるトルコで、皇帝を説得する任にあたるノラ・バーロウ博士を運ぶためだ。男装の士官候補生デリンは、博士とともにドイツ軍の侵攻を目撃する。一方、亡きオーストリア大公の息子アレックはイスタンブールで逃亡を図るが―デリンとアレック、ふたりの友情が革命の鍵となるスチームパンク冒険譚、激動の第二部。

評価:★★★☆☆


『リヴァイアサン ―クジラと蒸気機関―』(スコット・ウエスターフェルド) - 2012.02.24 Fri

リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

「あなたの継承権より重要なものなど、ほかにないでしょう?」
「味方だよ」アレックは延べ棒を窓の外に押し出した。

『リヴァイアサン ―クジラと蒸気機関―』(スコット・ウエスターフェルド) pp.373

1914年、ヨーロッパではふたつの勢力が拮抗していた。遺伝子操作された動物を基盤とする、英国などの〈ダーウィニスト〉と、蒸気機関やディーゼル駆動の機械文明を発達させたドイツら〈クランカー〉。両者の対立は深まり、オーストリア大公夫妻の暗殺につながった……。両親を殺した一派に追われる公子アレックと、空への憧れから男装し英国海軍航空隊に志願した少女デリン。ふたりの運命はやがて巨大飛行獣リヴァイアサンで邂逅する! 奇妙なテクノロジーが彩る第一次大戦下の世界で少年と少女の成長と絆を描く、ローカス賞受賞の冒険スチームパンク三部作、開幕篇。

評価:★★★★☆


『虐殺器官』(伊藤計劃) - 2010.03.07 Sun

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

「虐殺には文法があるということだ」
『虐殺器官』(伊藤計劃) pp.216

第1回PLAYBOYミステリー大賞【国内部門】第1位
大量虐殺を誘発する、謎の器官とはいったい? 米国情報軍大尉はその鍵を握ると目される謎の男を追って、チェコへと飛ぶが……。現代における9・11における罪と罰を描破して大きな話題を読んだゼロ年代最高のフィクションが、満を持してついに文庫化を果たす!
推薦●小島秀夫(「METAL GEAR」シリーズ監督)・宮部みゆき

評価:★★★☆☆

『ベストSF2007』 第1位
『第1回PLAYBOYミステリー大賞』第1位                      


『マーブル・アーチの風』(コニー・ウィリス) - 2008.10.05 Sun

マーブル・アーチの風 (プラチナ・ファンタジイ)

『…(中略)…虎に食われないように、母親が赤ん坊を隠したんだ』
『マーブル・アーチの風』(コニー・ウリィス) pp.344

毎年恒例の大会(カンファレンス)に参加するため、20年ぶりにロンドンを訪れたトムとキャスの夫妻。ロンドン地下鉄道をこよなく愛するトムは、旧友との再会を楽しみに地下鉄で大会会場へと向かうが、駅の構内で突然の爆風に襲われる。爆弾テロか毒ガスかと瞬間的に思うが、風は一瞬にしてやんでしまう。どうやら周囲の誰もこの風を感じなかったらしい。ようやく到着した会場では、病気や離婚といった話題ばかりを友人たちが口にしているのを耳にする。そして、ホテルに帰るため、地下鉄に戻ったトムは、ふたたび暴力的な“風”に見舞われるのだった。20年前と明らかになにかが変わってしまったロンドンで、トムは“風”の謎を追って地下鉄を巡る……。やがて誰にでも訪れる人生のその時を、迫真の筆致で描いた表題作(ヒューゴー賞受賞)。
ベヴァリーヒルズのセレブを相手に、いんちきチャネリングで荒稼ぎする女霊媒師に、ある人物の霊が憑依する。その人物とは、オカルト詐欺やニセ科学を批判しつづけた実在のジャーナリスト、H・L・メンケンその人だった……。サイキック商売を題材に描く傑作ユーモア中篇「インサイダー疑惑」(ヒューゴー賞受賞)。
クリスマスが近づくなか、街では少しだけおかしなこと(みんなが動く歩道の片側をきちんと空けて立つ、帽子をかぶる人が急に増えた)が起こり始める……。侵略SFコメディ「ニュースレター」(ローカス賞受賞)。
ユーモア、コメディからシリアス短篇まで、SF界を代表する小説の達人の傑作5篇を厳選。物語を読む愉しみにあふれた日本オリジナル作品集。

評価:★★★☆☆


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30代。サラリーマン。電気屋。休日読書。休日子守。読書量減。減。

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