Karmaなミステリ読書ブログ

オールタイムベストにもよく挙げあれる冒険小説です。
週刊文春ミステリーベストでは、栄えある第１回に、ベスト１に輝いた作品。
その頃は国内外問わずのランキングだったようです。

島根に帰省する移動中に読む本を探していて、本当は新刊（『静かなる天使の叫び』とか）に手を出したかったのですが、羽田空港の書店には読みたい本がなくって、最近復刊した『シャドー８１』を購入しました。
原書は１９７５年に出版され、日本では新潮社から１９７７年に出版されたのを、早川書房から２００８年に復刊するのはいい動きだなぁと思います。

さて、『シャドー８１』は古くない。
ハイジャックというネタ自体には時代を感じてしまうけれど、何よりも読み応えが凄いです。
ハラハラ・ドキドキする作品はこれだよねっていう冒険小説の醍醐味を味わえます。

平成の時代でもこれだけ読み応えがあるんだから、当時の衝撃は計り知れないなぁと感じました。
冒険小説って、一昔前のジャンルですが、やっぱり傑作は傑作ですね。
オールタイムベストも頷けます。

ベトナム戦争の渦中で、戦争に対する皮肉を痛感させられたり、モヤモヤと低迷した時代に光輝くアンチヒーローの存在を感じとれる秀作でした。

絶版に近い傑作の復刊をお願いします！

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