『航路』(コニー・ウィリス)
メタファー。メタファーの何か。ディッシュ・ナイトのとき、それがあの感覚のひきがねを引いた。ヴィエルがメタファーのことでなにかいって--ちがう、リチャードのオプションを買うことをヴィエルが直喩と呼んだので、そうじゃない、直喩(シメリー)というのは「・・・・・・のようだ」とか「・・・・・・みたいに」とか使って明示的にたとえることを指す言葉で、隠喩(メタファー)は似たものを直接たとえるものだと訂正した。 (中略) 霧。リッキー・イノマンだ。彼が詩のことでブライアリー先生に質問した。「まだ分かりません」とリッキーは椅子の上で体を揺らしながらたずねた。「どうして霧が子猫の足で歩いてきたりするんですか?」 『航路』(上) コニー・ウィリス pp.322より |
トンネル、光、天使、亡くなった家族など、心停止から蘇生までの間に見る不可思議な世界。認知心理学者のジョアンナは、これらの臨死体験を科学的に検証するため聞き取り調査を行っている。そんな彼女の元に、化学物質を投与して擬似臨死状態を作り出す実験を試みる神経内科医のリチャードが現れた。彼の研究に参加することになったジョアンナは、被験者不足のため自らも実験台に上ることに。擬似臨死状態で彼女が見たものとは何なのか? 臨死体験とは脳が作る幻想か、あるいは「あの世」からのメッセージなのか? |
評価:★★★☆☆ |
臨死体験-死をテーマにした『犬は勘定に入れません』とは雰囲気の全く異なる作品。
全体が3部構成となっている。
第一部 ・・・・・・ ちょっとだるい。
第二部 ・・・・・・ おぉ、怒濤の展開
第三部 ・・・・・・ なるほどね
訳者の大森望曰く、『航路』は『模倣犯』(宮部みゆき)だそうだ。
でも、クソ作品の『模倣犯』よりも『航路』の方が遙かに面白いよ。
作品を読んでいくとき、第一部は結構読むのがつらくて、こんな内容の作品でどうやってつなげていくんだろうって、思ってしまった。
素直にこれがランキングで1位を取った作品なのかよって感じた。
『犬は勘定に入れません』を先に読んでしまっていたから、もっとエンターテイメントを重視した作品かもしれないという先入観があったからだと思う。
第一部の終わりから第二部にかけてはようやく物語がスピードを増してきて、先を読みたい!って思えるようになり、なんだから意味不明なSFの作品って内容だけど、やはり面白い。
アメリカ人だからキリスト教的、とかそういった内容じゃないですが、好みが別れそうな印象を受けた。
臨死体験を擬似的に実行する装置を使っての物語。
SFに分類されるこの作品は、そこの臨死体験の部分がみんなすんなり受け入れられるのかとても気になった。
読んでみたかたがいらっしゃったら、ご意見を拝借願いたい。
僕は泣けなかったけど、感動大作だと思うので、それなりにお薦め。
全体が3部構成となっている。
第一部 ・・・・・・ ちょっとだるい。
第二部 ・・・・・・ おぉ、怒濤の展開
第三部 ・・・・・・ なるほどね
訳者の大森望曰く、『航路』は『模倣犯』(宮部みゆき)だそうだ。
でも、クソ作品の『模倣犯』よりも『航路』の方が遙かに面白いよ。
作品を読んでいくとき、第一部は結構読むのがつらくて、こんな内容の作品でどうやってつなげていくんだろうって、思ってしまった。
素直にこれがランキングで1位を取った作品なのかよって感じた。
『犬は勘定に入れません』を先に読んでしまっていたから、もっとエンターテイメントを重視した作品かもしれないという先入観があったからだと思う。
第一部の終わりから第二部にかけてはようやく物語がスピードを増してきて、先を読みたい!って思えるようになり、なんだから意味不明なSFの作品って内容だけど、やはり面白い。
アメリカ人だからキリスト教的、とかそういった内容じゃないですが、好みが別れそうな印象を受けた。
臨死体験を擬似的に実行する装置を使っての物語。
SFに分類されるこの作品は、そこの臨死体験の部分がみんなすんなり受け入れられるのかとても気になった。
読んでみたかたがいらっしゃったら、ご意見を拝借願いたい。
僕は泣けなかったけど、感動大作だと思うので、それなりにお薦め。