FC2ブログ

『ジャッカルの日』(フレデリック・フォーサイス)

ジャッカルの日 (角川文庫)

ジャッカルの日は終わったのである。
『ジャッカルの日』(フレデリック・フォーサイス) pp.534

暗号名ジャッカル‐ブロンド、長身、ひきしまった体躯のイギリス人。プロの暗殺屋であること以外、本名も年齢も不明。警戒網を破りパリへ…標的はドゴール。計画実行日“ジャッカルの日”は刻々と迫る!

評価:★★★☆☆

東西ミステリーベスト100 2012年版』 17位


オールタイムベスト級の作品ということもあって、読んでもいいかなと思い、3年ほど前に購入したものの、しばらくは積ん読本として埋もれていたわけですが、昨年、『東西ミステリーベスト100』のリニューアル版でも当然のようにランクインしていたこともあって、読んでみました。
ミステリ友達のがるさんが読んでいたのもきっかけですね。

スパイ小説として、名高い作品ですが、1971年の作品だけあって、ベーシックな作品だったなと思いました。
シャルル・ド・ゴール大統領を暗殺するジャッカルとそれを阻止するフランス警察の攻防劇は、ジャッカルの視点で描かれた暗殺までの準備は非常に丁寧に書き込まれ、また、追うフランス警察のルベル警部も地道な捜査を展開し、ジャッカルを包囲していく。

ただ、一昔前(日本での刊行は僕の生まれ年と同じ)の作品なので、OASの親父たちが計画するだけして後から全く出てこなかったり、内通者が誰なのか判明したときのあっさりした感じとか、ジャッカルが乗り捨てた車を見つけるシーンが軽かったり、周辺の物語の描き方はあらあらだったようにも感じましたが、緊迫感のある暗殺者と捜査陣の追いかけっこは、後の作品にも影響を与えたんでしょうね。

それでも、ラストシーンの余韻はなかなか良く、実在の大統領暗殺=暗殺失敗という冒頭の作者の言葉の通り、ジャッカルは大統領を暗殺できないわけですが、結末の見えた物語を綺麗に落とすラストシーンは巧いなぁと感じました。

最近の読む本は、話題の新作が多かったのですが、まだ、2013年の新刊の波は来ていないようなので、オールタイムベスト級の作品か、読み残している作品を読んでみようかな。

奥さんにブログを見られ、2013年はあまり面白そうなの読んでないねと言われ。。。盛り返すよ。


コメント

40年以上前の作品だったんですね。意外。

古臭さを覚悟してたのですが、感じる部分と感じない部分がありました。
このジャンルのひとつの「正解」に辿り着いた作品だという気がします。
余りにも完成されすぎてるので、逆にベーシックに感じるのかもしれませんね。

来月辺りから第一陣が来そうですよ。
シェットランド四重奏の最終章とか、コナリー新作など、お互いに春が来たってところですか?(笑

ここ15年~20年はミステリとしては、成熟しきった感じがする(=時代を変えるような傑作が少ない)ので、40年前といっても、物凄く古いわけじゃないよねと思うのは、30歳を越えたからかしら。

暗殺者と操作陣と、それぞれのパートが細やかに書かれていて、バランスも良く、緊迫感があったので、確かにスパイ小説としての「完成形」なんでしょうね。
久しぶりに、一昔前の訳を目にしたので、入り込みにくかったのかもしれないです。

新刊情報、ありがとうございます!
非公開コメント

トラックバック

『ジャッカルの日』/フレデリック・フォーサイス

ジャッカルの日フレデリック・フォーサイス角川書店 1979-06-10自己評価: 暗号名ジャッカル──ブロンド、長身、ひきしまった体躯のイギリス人。プロの暗殺屋であること以外、本名も

プロフィール

Cozy

Author:Cozy
30代。サラリーマン。電気屋。休日読書。休日子守。読書量減。減。

海外ミステリが好きです。
読むペースに波がありますが、よろしくお願いします。

最近の記事+コメント

タグクラウド

SF

Lc.ツリーカテゴリー

アーカイブリスト

画像表示

ブログ内検索

FC2カウンター

ランキング