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2017-06

『青雷の光る秋』(アン・クリーヴス) - 2013.05.04 Sat

青雷の光る秋 (創元推理文庫)

「おかしなもんですね」サンディがいった。「ここはウォルセイ島と同じだろう、って思ってました。でも、そうじゃない、でしょ? こっちの方がずっと僻地だ」
『青雷の光る秋』(アン・クリーヴス)pp.264

ペレス警部は婚約者のフランを両親に紹介するべく、ふたりで故郷のフェア島を訪れていた。だが、島のフィールドセンターでひらかれた婚約祝いパーティの直後、センターの職員アンジェラが殺される。折からり嵐でシェトランド本島との交通が途絶したため、単身捜査を開始した警部だが、奮闘むなしくついには第二の殺人が―現代英国ミステリの至宝「シェトランド四重奏」最終章。

評価:★★★☆☆



シェットランド四重奏も、つ・い・に・最終章!
     ・
     ・
     ・
     ・
じゃ、なかった。
シリーズ5作目『Dead water』が2013年1月に刊行されているようです。

<四重奏>、崩壊(笑)。


さてさて。

本書の解説の冒頭から出てくる「カタストロフィ」について、この「カタストロフィ」のインパクトは、(特にこのシリーズが好きなので)、非常にあるのだけれど、なぜこの作品でこの「カタストロフィ」が出てくる必要性があったのかはよく分かりませんでした。
非常に唐突です。

肝心の物語の方は、相変わらず、捜査をすれども警察側が真相には辿り着けない(辿り着かない?)話で、捜査で見つけた証拠を結びつけて、犯人を解明するなんてロジカルな推理は一切ない。

シェットランド四重奏は、田舎、しかもかなりの辺境が舞台で、そこに住む人々のすさんだ心をじわじわと浮き彫りにする小説というイメージですが、田舎小説としても少しパワーダウンしたかなと思いました。
本作の舞台はフェア島で、引用したようにシリーズ最高の僻地が舞台なのだけど、バードウォッチングが物語のメインのため、意外とよそ者が登場人物に多くて、フェア島に永住している人々が少ない。
そんな感じなのと、アンジェラという女性(第一被害者)が中心となるため、人間関係の描き方の巧さがこれまでの作品ほど光らなかったかな。


aaaa

● COMMENT ●

もうすでに続編が刊行済なんですねー(笑

“秋”は四作品の中で一番の傑作だと某松恋氏が言ってましたが、
デレさんのレビュー読むとそうでもないみたいだし、うーん。。

英国ミステリのお手本だという評価に惹かれて俄然読みたくなったのですが、
論理的でもないようなので、ちょっと読む気がパワーダウンしてます。

シリーズ一番の傑作とは言い難く。。。

そうなんですよ。
すでに続編が刊行済みなんです(笑)
とりあえず、4作刊行されているシリーズだから、四重奏で売り出したんでしょうか?
出版社が売るためだけに付けたキャッチフレーズなんでしょうね。
微妙。。。。

"秋"は、シリーズで一番つまらなかったですよ。
5作目が出たという前情報があると、次の作品はすごく気になる終わり方でしたが。

事件そのものは相変わらず地味だし、何もない島国の田舎小説感としては、やっぱり夏の白夜と冬の極夜だったりするから、”夏”か、”冬”がしっくりくるシリーズだと思いました。
観光産業しかなかったり、みんなが知り合いで嫌気がさしたりという舞台設定が、この作品の魅力だと思っているので、そういった点でも何となくしっくりこなかったかな。


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