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2017-06

『ハリー・オーガスト、15回目の人生』(クレア・ノース) - 2016.09.22 Thu

ハリー・オーガスト、15回目の人生 (角川文庫)

“命がけの任務”という概念を、私が完全に理解する日は来ないだろう。私たちカーラチャクラにとって、ことは比較的単純だ。任務を果たして死んだところで、ぞっとするほど退屈な幼少期がふたたびはじまるだけなのだから。
『ハリー・オーガスト、15回目の人生』(クレア・ノース) pp.228

一回きりの人生では、語りきれない物語――。
全英20万部突破の“リプレイ"SF大作が待望の日本上陸!

1919年に生まれたハリー・オーガストは、死んでも誕生時と同じ状況で、記憶を残したまま生まれ変わる体質を持っていた。
彼は3回目の人生でその体質を受け入れ、11回目の人生で自分が世界の終わりをとめなければいけないことを知る。
終焉の原因は、同じ体質を持つ科学者ヴィンセント・ランキス。彼はある野望をもって、記憶の蓄積を利用し、科学技術の進化を加速させていた。
激動の20世紀、時を超えた対決の行方は?

評価:★★★☆☆



はい。
SFに逃げています。

リプレイ、ループ、タイムリープもののSFです。
映画『バタフライ・エフェクト』や漫画『僕だけがいない街』みたいに、未来の記憶をもったまま、過去の自分に戻る話なのですが、戻るのはハリー・オーガストが死んだとき、生まれたときに戻ります。
赤ちゃんの時は記憶は戻ったことは認識されておらず、幼児くらいになると生前の記憶を思い出すといった感じ。

そのようにして、人生を延々と繰り返す男ハリー・オーガストが主人公です。
作中では、しっぽを咥えた蛇であるウロボロスからウロボランとか、カーラチャクラとか称されたり。

世界各地に、そして、色々な時代に、ウロボランが存在し、各々のウロボランが人生を繰り返し続けることで、ウロボロスの輪がリング状に繋がっていくようなイメージで、現在から過去までが一つにつながっている。
未来のことも、死後に過去に戻ってから、死にかけているうウロボランに伝えることを繰り返すと、各世代に共有できる。
同じように過去のことを未来に伝えることも可能。

そんな設定の中、リプレイするハリーの経験を楽しむ話。
○回目の人生で起こったことを、全体的にちりばめつつ、物語の中心は同じウロボランであるヴィンセント・ランキスとの対決です!

そして、タイトルの15回目の人生に。
ヴィンセント・ランキスとの対決はうまく締まったので、仕上がりは問題なくって、作品は非常に楽しめたのですが、少し物足りなかったかな。
ヴィンセント・ランキスの求めた技術がね。
もっとぴしっと嵌まっていてら、傑作になれたかも。


aaaa

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