topimage

2017-05

『涙香迷宮』(竹本健治) - 2017.01.02 Mon

涙香迷宮

「僕もつくづく再認識しました。涙香こそ遊芸のレオナルド・ダ・ビンチです」
『涙香迷宮』(竹本健治) pp.318

明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰! いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。「このミステリーがすごい!2017」第1位!

評価:★★★★☆

『このミステリーがすごい! 2017年版』 1位



『このミステリーがすごい! 2017年版』の国内編1位です。

竹本健治氏の作品って、いつ以来、読んでなかっただろうか。
ほとんど読んだ記憶もなく、『匣の中の失楽』くらいしか読んでいないような。
いずれにせよ、新本格時代の作家で、大学時代に代表作を読んだきりの人って状況。

さてさて。
そんな竹本健治氏ですが、このミス1位です。

メインとなるのは、黒岩涙香作とされる”いろは歌”に関する暗号ミステリです。
茨城県内で黒岩涙香の隠れ家が見つかり、そこで”いろは歌”が見つかるというもの。
見つかった”いろは歌”は、暗号のはずだということで、暗号解読に挑むわけですが、この暗号解読に関しては、「すごい!!!」の一言に尽きます。
本当に迷宮というタイトルに負けないほどのクオリティになってます。
著者の竹本健治がどうやって考案したのか疑問に思うくらいの素晴らしい出来です。

もう一つのメインは、囲碁の対局中(?)に刺殺された老人の事件。
殺人事件は、どうなんだろうね。
結果として、黒岩涙香と”いろは歌”の暗号解読を成立させるための事件という感じなので、殺人事件の捜査というところだけを切り取ると微妙さ満載。
まあ、取って付けたようなというところ。

この2つのストーリーに挑む主人公は、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久。
あと、その彼女の類子さん。
2人ともに、シリーズキャラのようですね。

殺人事件の捜査はほどほどに、物語の大宗を占めるのは、黒岩涙香、いろは歌、囲碁、連珠、……と数々の蘊蓄と暗号。
牧場智久は、映像記憶を持ち、囲碁棋士ですが、囲碁のみならず、黒岩涙香にも長けていて、牧場智久がぐいぐいと暗号を解いていく感じ。

そして、茨城の隠れ家でも殺人事件が発生し……と、そんな感じ。

兎にも角にも、”いろは歌”の暗号に尽きる話でした。


aaaa

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://delerium.blog40.fc2.com/tb.php/541-82f7bd85
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

『暗殺者の反撃』(マーク・グリーニー) «  | BLOG TOP |  » 『クローバーナイト』(辻村深月)

プロフィール

Cozy

Author:Cozy
30代。サラリーマン。電気屋。休日読書。休日子守。読書量減。減。

海外ミステリが好きです。
読むペースに波がありますが、よろしくお願いします。

最近の記事+コメント

タグクラウド

SF

現在、読書中

Cozyの今読んでる本

Lc.ツリーカテゴリー

Script by Lc-Factory
(詳細:Lc-Factory/雑記)

アーカイブリスト

最近のトラックバック

リンク

このブログをリンクに追加する

画像表示

ブログ内検索

RSSフィード

FC2カウンター

ランキング

FC2Blog Ranking