『暗殺者の反撃』(マーク・グリーニー) - 2017.01.09 Mon
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「気にかけていないと、ずっと思っていた。だが、思いちがいだったのかもしれない。昔からいままでのあいだに、あいつは成長したのかもしれない。おたがいにやったことやいったことを悔やんでいるのがわかって、許しあったほうがいいと思っているかもしれない。なにしろ、家族で残っているのは、おれたちふたりだかだからな」 『暗殺者の反撃(下)』(マーク・グリーニー) pp.227 グレイマンは麻薬密売所を襲撃して資金と武器を手に入れ、隠れ家も用意して情報収集を始める。一方、カーマイケルは、特殊部隊を召集、密かに外国人の暗殺部隊も投入し、グレイマンのかつての指揮官も狩りに加えた。だが、CIA の不審な動きを察知した新聞記者が調査を開始し、警察も動き始めた。CIA が放った強力な敵と闘い、調査を進めるグレイマンは、やがて驚愕の真相を知る! 謎をはらんで展開する冒険アクション巨篇 | 評価:★★★★☆ | 『このミステリーがすごい! 2017年版』 8位 | |
グレイマン・シリーズも安定して、このミスでトップ10に入るようになってきたって感じかしら。
グレイマン・シリーズは『涙香迷宮』と違って、僕の大好きなシリーズということもあり、発売とほぼ同時期に購入していたものの、なかなか手を出すことができていませんでした。
上下巻ということもあってね。
これまでのシリーズ作品では、CIAから「目撃しだい射殺」命令を受け、海外に逃亡し、CIAと敵対してましたが、遂に、グレイマン・シリーズも一区切りといった内容の作品でした。
これまでは、アメリカ本土に入国できないこともあり、ナイジェリア、ロシア、メキシコ等々、基本的に海外を逃亡しつつ、逃亡先で事件を請け負ったり、事件に巻き込まれたりしていましたが、今回の舞台は遂にアメリカ!!
いよいよ”本土決戦”といったところですね。
シリーズ好きには、たまらない内容。
無敵のジェントリーも「目撃しだい射殺」命令にさすがに嫌気がさしたので、こっそりアメリカに入国し、グレイマン(人目につかない男)の能力を発揮し、国内に潜伏。
なぜ自分がCIAから狙われることになったのか探り始めます。
英語タイトルは、"BACK BLAST(バックブラスト作戦)"。
これは6年前の作戦で、この作戦が発端となり、ジェントリーには「目撃しだい射殺」命令が出ています。
しかし、完璧男のジェントリーは、未だに過去の作戦で間違ったことをしたという認識もなく、嵌められたと思っているため、、ジェントリーの過去を暴くために、過去の事件の関係者と相対し、事情聴取すべく動きますが、これまでのシリーズと同様に、なぜかすぐに銃撃戦に巻き込まれてしまうんですよね。
日常生活では人目につかない男になれるのに、ひとたび目撃されると、一気に特殊部隊がジェントリーを取り囲み、銃撃戦になってしまう。
グレイマン(ヴァイオレーター)の入国を確認したCIA。
ヴァイオレーター対策の親玉であるCIA国家秘密本部本部長のデニー・カーマイケルはジェントリーを倒すために、精鋭を送り込みと、スピード感があって、読んでいて楽しいです。
【グレイマン・シリーズ】
・『暗殺者グレイマン』
・『暗殺者の正義』
・『暗殺者の鎮魂』
・『暗殺者の復讐』
aaaa
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