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2017-07

『静かな炎天』(若竹七海) - 2017.02.19 Sun

静かな炎天 (文春文庫)

編集中
『静かな炎天』(若竹七海) pp.

ひき逃げで息子に重傷を負わせた男の素行調査。疎遠になっている従妹の消息。依頼が順調に解決する真夏の日。晶はある疑問を抱く(「静かな炎天」)。イブのイベントの目玉である初版サイン本を入手するため、翻弄される晶の過酷な一日(「聖夜プラス1」)。タフで不運な女探偵・葉村晶の魅力満載の短編集。

評価:★★★☆☆

『このミステリーがすごい! 2017年版』 2位



2017年の『このミス』から、2位になった『静かな炎天』です。

へぇ、若竹七海、2位なんだ。と思ったら、2016年の『このミス』も4位だったのね。
大変、失礼しました。

ちなみに、若竹七海も、竹本健治も、高校~大学時代に読んでいた新本格世代の作家という個人的な位置づけ。
最近の作品は読んでいないので、世間とは感覚がずれてるかもしれませんが。
ウィキペディア見たけど、読んだことあるの『ぼくのミステリな日常』だけでした。
そして、すでに記憶なし。

葉村晶という女探偵のシリーズ作ですが、シリーズ1作目は1996年で20年経っていることもあり、年齢は40過ぎ。
探偵兼古本屋の書店員で、肉体的にも疲れているし、なかなか愚痴っぽい感じになることもある。

短編は、各作品のネタがすごく良いというよりは、巧い小咄って感覚。
探偵の葉村晶が事件解決に、ガツガツしていないのがとてもよい。
何となく気になったこととか、生活費を稼ぐために依頼を受けるとか、とりあえず、調べてみますかといったスタンスで事件を調べていると、自分が関与しないところでも事件が進んだりと、事件そのものが葉村を中心に動いていないんだよね。

例えば、『静かな炎天』では、依頼を受けては葉村晶は何もせず事件が速攻解決、依頼を受けては葉村晶はやはり何もしないで事件が速攻解決してしまい。。。その先にあるものとは?といった感じで、実際に探偵として何かをすることもなく、何なんだこの状況は?と、首をかしげつつ、速攻解決に、依頼料としてそんなに稼げず、今後の生活を思い浮かべるという。

そんな作品の雰囲気と探偵の性格と小咄が割と良い感じに整ってます。


aaaa

● COMMENT ●

私も『ぼくのミステリな日常』だけ既読で、同じく記憶になしです。

今、宮部みゆきの『希望荘』を読んでいるのですが、
デレさんのレビューを読んで、両作の雰囲気って似てるような気がしてきました。
ちなみに、装画も同じイラストレーターさんだし。

確か、アメトークの読書芸人の回でカズレーザーが本作品を推していましたよね。
意外に感じたのを覚えています。
「いわゆる港かなえさんのようなジャンルで、後味が基本的に悪い。
若竹先生の作品は、めちゃくちゃ面白いけど、
なぜかブレイクしないのがもどかしかったでの、絶対紹介したかった。」(本人談)
だそうでーす。

こんにちは!

カズレーザーの「港かなえのようなジャンル」というのは、しっくりこないー。
タッチは、コミカルというか柔らかいので、港かなえの根暗な感じは作品自体には感じません。
主人公の葉村晶の性格は根暗ですが(笑)

一応、『さよならの手口』も購入しました。


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