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2017-05

『傷だらけのカミーユ』(ピエール・ルメートル) - 2017.03.26 Sun

傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)

誰かがカミーユ・ヴェルーヴェンの伝記を書くとしたら、こうした沈黙にかなりのページを費やすことになるだろう。
『傷だらけのカミーユ』(ピエール・ルメートル) pp.223

『その女アレックス』のカミーユ・シリーズ最終作!
カミーユ警部の恋人が強盗事件に巻き込まれ瀕死の重傷を。彼女を守るため警部は独断で犯人を追う。英国推理作家協会賞受賞作。

評価:★★★☆☆

『このミステリーがすごい! 2017年版』 6位



カミーユの三部作の最終巻です。

ピエール・ルメートルの既読リスト】
『悲しみのイレーヌ』
『その女、アレックス』

ピエール・ルメートルは、2年前に『その女、アレックス』で一大ブレークしましたが、本シリーズの共通点は、えげつないこと(そして、グロい)。
そのため、話題になった『その女、アレックス』の初見では、そのえげつなさに結構なインパクトを感じるけれど、『悲しみのイレーヌ』を読み、3作目の『傷だらけのカミーユ』となると、この作風自体に慣れてくる。
逆に言えば、その強烈なインパクトと容赦無さがウリなわけで、それに慣れてしまうと、正直魅了は劣る。

そして、本質的には、作品として面白く仕上がっているのかということになるわけですが、ミステリとしてはやはり弱いか。
本シリーズの特徴として、カミーユ自身が物語りの中心になること。
特に、『傷だらけのカミーユ』は、強盗事件にカミーユの恋人が巻き込まれるというものですが、事件捜査を進めるにつれて、追い込まれていくカミーユ自身になるのだけれど、この強盗事件というミステリとしてベースとなる事件の捜査というところが弱かったかな。


aaaa

● COMMENT ●

えげつなさの次は…

カミーユ三部作って、えげつなさ、グロさありきみたいになっちゃってるから、本来のカミーユ警部のストーリーに戻ると、なにげに拍子抜けしてしまう部分が特異なシリーズとも言えますよね。

次のシリーズ(が、あれば)が楽しみではありますが。

ここまで狙われると

正直、ここまで本人が狙われると、さすがに哀れかな。
あとは、カミーユが魅力的な主人公だったら良作かなと思うところですが、そこも意図的に小柄なおっさんって設定も可哀想です(笑)

シリーズ作よりも単発のほうが、当たりそうかなと思います。


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『傷だらけのカミーユ』/ピエール・ルメートル

傷だらけのカミーユピエール・ルメートル文藝春秋 2016-10-07自己評価: カミーユ警部の恋人が強盗事件に巻き込まれ瀕死の重傷を。彼女を守るため警部は独断で犯人を追う。第一位『週刊文春ミステリーベスト10』(2016)第六位『このミステリーがすごい!』(2017)第十位『本格ミステリ・ベスト10』(2017)

『熊と踊れ』(アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ) «  | BLOG TOP |  » 『静かな炎天』(若竹七海)

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